2002年4月19日(金) 自傷行為 リストカット

新しいカタカナ用語は簡単に受け入れられて、話題にもなる。けれども本当の問題のシリアスさは黙認されてしまう。いっぱいあるよね、「リスカ」とか「自傷」してる女の子達のサイト。写真も見たことあるけど、すごい何本もめちゃくちゃにカットしてる子もいる。そういう子達が個人サイトで自分の痛みを公開しているのはまだ救いようがある。思春期の女の子の自傷行為はめずらしいことではない。思春期ってほんとに大変な大変な時期なのよ。それは誰もが経験してるものだと思う。二次成長があって、男女ともに肉体的変化がおきるでしょ、初潮、初射精(なんていうかど忘れ)、ホルモンが急激に分泌されてカラダも心もバランス崩してしっちゃかめっちゃかな時期なのよ。この暗くどよよ〜んとした時期に人は助けが欲しくて苦しむんだけど、どこにも助けを求める場所がないのが現状。

思春期の女の子の自傷行為は自殺のためではなく、そのほとんどが助けを求めているサインです。自分の心をコントロールすることができなくて、感情が自分自身に向ってしまうのです。自分自身を傷つけることで心を落ち着かせる、それが思春期の自殺未遂行為に対しての心理学的見解です。以前、思春期のクラスを取った時にReviving Ophelia という本を読んだ。結構有名な本なんだけど、カウンセラーの人が自分が出会った思春期の女の子クライアントについて書いた本です。いろんなケースについて書かれているけど、やっぱり家族の問題はとても大きい。これ読むと、ああどこの国も同じなんだって思う。どこの国でも思春期の女の子達は自分を持て余してどうしようもなくて、リストカットしたり、根性焼きをしたり、痛い行為を繰り返している。

けど、助けを求める場所って本当にない。そして問題を抱えてる場合、家族とかには絶対言いたくないものだと思う。中高の時なんて親が嫌いで嫌いでしょうがない時期でしょう。唯一のよりどころは友達、保健室とか、あとは児童相談所なんかがやってるホットラインかな。日本社会はほんとに集団の固まりでできてて、苦しい時に苦しい!苦しくてたまらないよー!!!って声をあげることがなかなかできない。大人になれば、自分の判断で自分を苦しませる環境から抜け出すことはできるけど、中高生はそれをすることすら不可能なんだよ。不登校、登校拒否、退学、どれを取っても特殊すぎて、レッテルを貼られるし、その後の社会復帰がとてもとても難しい。いわゆる、「レール」を外れた人間に別のレールをしいてやらない過酷な日本社会。(大検予備校も通信制高校も強制的に勉強をさせる場所ではないので個人の強い意志がないとやりとげられないものです)

自傷をしている女の子達はうつ(鬱)である可能性も高いけど、それ以上に関わってくるのが、hopelessnessという名の絶望。例えば、両親の不仲を見たり、大人のドロドロした嫌な世界を見たり、子どものころとは違って人生に対してあきらめにも似た気持ちがうまれてくる。それが思春期。なんで、中高時代ってあんなに暗いんだろうね、、、あたしも、特に高校の3年間は灰色で空虚で無気力な時期だった。今もってあれ以上に絶望のどん底にいた時代はないね。あの時期があったからこそ、少々のことではへこたれなくなったのかもしんないけど、いや〜あのころは辛かった。
それともうひとつは自傷行為に走る子達は問題解決能力に欠けてる場合が多い。自分の感情をもてあました時、それを解決する手段を自傷以外に知らないの。それは周りの大人の責任でもあるし、育った環境にもよると思うけど。自分の感情がどこからくるのか、本当に苦しんでること悩んでることは何なのか知って、それを解決する方法を学ぶことが大切なわけ。そのための手助けになるのがカウンセリングなわけなんだけど、なんか日本の精神科って薬ばっかホイホイくれるよね。自傷してる子も薬飲んでる場合が多い。でもそれで中毒になったり、はたまた大量摂取で自殺はかったりする子もいるわけで、はっきり言って悪循環。日本のそういう状況には脅威を感じる。

自傷する子が増えているのは何もインターネットの普及のためというわけじゃなくて、現代だからこその問題でしょ。だから今の10代20代の子達の両親には理解できないし、そういう子をどう扱っていいかわからないで親達も苦しんでる。

私はあの灰色の時代を覚えていたい。いつか自分の子どもが中高生になった時、その子の異変に気づけるように、助けの手をさしのべられるように、、、、、自分を救いたいがために子どもを無理やり精神科に引きずっていくような親にはならないように、、、

次回は男の子篇


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